愛想笑い教育講座

諸事情によりブログ名変更。23歳Gカップの美女だと思って読んでください

吾輩はブスである。モテない。

僕はブスであるが故に自尊心が低くなりすぎて、異性としての女の子に対するハードルは、ほとんど地面に転がる小石をまたぐようなものだ。
加えてバカで単純だからどんな女も歩けば、あるいは呼吸さえしていれば惚れてしまうのだ。
 
つまりこの世はバラに彩られた天国だったのだが(棘で傷つけられること数多)、どういうわけか、歩くは老人か猫しかいない宮城県の辺鄙な街に居を構える運びとなってしまった。
おかげさまでここ最近は誰かに惚れることもなくやっているのだが(実は近所の牛丼屋のニカイドウさんがお気に入りなのだが)、いつのまにこうなってしまったのだろうか。
少なくとも小学生時代はそれなりにモテていてよりどりみどりちゃんだったこともあるし、明るくて快活な少年だったぞ僕は!!!粗めのザルで選り好みしていたわ!!
こうなってしまっては、過去の僕のモテエピソードを読者の皆様に知らしめねばならぬ。どうか僕の正体をただの性根も顔も歪んだブスではなく、底の知れた浅めのブスなのではないかと考察してくれ。
過去のモテエピソードと武勇伝的昔は悪かったが女に嫌われる話がだというのは承知しているのだが、嫌われるリスクを冒してでもただのブスから挽回しなければならない。なぜならばブスが嫌いだからだ。
え?冒頭で、どんな女でも歩いたり呼吸すれば惚れるって言ってたじゃないか?
ばかブスは例外だ、僕が息の根止めて歩けねぇ体にしてやるよ!!!
 
く・・・苦しい・・・やめてくれ・・・
 
 
小学6年生1年間、千葉県流山市でシティボーイをやっていた僕はどうしようもなくモテていた。
ラブレターが下駄箱に入っていたこともあるし、インフルエンザで休んだバレンタインデーには女子が次々と来訪し、ラブレターとともにチョコをよこしていったのだ。
直接好きだと言われたのは1回きりだったと記憶しているが、ラブレターは通算で10通近くもらったかと思う。
当時はまだ恋人という概念がなかった僕らにとって、告白とは言うものの文字通り思いを告げるだけで、両思いなのかそうでないのか、お互いの意思を確認するだけのものであったのだが、それら一通一通に律義に返事を書いたことを覚えている。そしてその告白というものは、惚れた腫れたのお話が大好きな小学生の間では、ひと際ハードルの高い行為であった。
未だにそのラブレターを温めて健気に孵ることを待っているのだが、時すでに遅しだわな、もう向こうは忘れているわい。
イマドキの小学生は・・・なんて言うつもりはないのだが、なんにせよませている者も大勢いて性行為に及ぶこともあるそうだから、28歳会社員はおったまげである。
流山にもそういう風習があったらよかったのに・・・
僕は中3のころに初めて手をつないだけど、ガマン汁つゆだくだったよ、まじ。
お前らの小学校にも一人はいただろう、年がら年中半そで短パンのハッピーマン。あれ、俺だよ。
僕は真冬にもかかわらず半そで短パンで、立派に鳥肌立てながら寒くないとか言い張ってたけれど、寒かったわ。しかも短パンでトランクスはくと金玉ぽろりすんだよな。許してくれ。
まぁそれが当時の鰭ヶ崎小学校の少女の好みに偶然マッチングしたんだろうけれど。
だけれども、リレーの選手だし通知表の成績もオール◎ときた、ギャップも完璧じゃん。タイ米似のブスだったことを除けば・・・
 
ただ、好きな子への想いは成就しなかったね。スズキアユミちゃん。
中学校3年間も含めると通算5年間片思いをしていて、3回告白したのだが全然ダメだったのだ。
僕が彼女のことを好きだったという事実はほとんど学年中の知るところだったのだが、結局彼女は僕の嫌いな奴(イケメン)と付き合ったりしていて、わりとちゃんと枕を濡らしていた。
修学旅行の時に友人に写ルンですをもたせて、おもちゃのサイトウのブタメン2つと引き換えにスズキアユミの隠し撮りを依頼し、出来上がった写真を生徒手帳に入れたりしていたなぁ。
どうですか?最強に気持ち悪くないですか?
 
こういうわけだから中学3年間も誰とも付き合ったりすることはなかったけれど、告白はされていたよ。3年間で5人くらいかな。このころは後輩女子が先輩男子に告白して付き合うというようなことがあったけれど、これもイケメンに限られることで、僕に告白した5人に後輩は一人も含まれねぇよ!!
あとこの時めちゃくちゃ喧嘩強かったしな、僕。だいたい中学生女子はちょい悪の男にあこがれるもんだ。僕もいろいろやったりしたけれど、喧嘩では負けなしだった。なぜならば自分より弱いやつとしか戦わなかったからだ。ナルホド~!!
 
そして、高校。高校は1人だけだ。一緒に浪人した女の子と仲良くなって、僕と同じ大学を受験してくれたのだけれど、僕だけ受かった。その後告白されたけども断った。これがモーレツにつらくって、「モテたいがためにカッコつけたり、見栄を張ったりすることもあるけれど、こんなに相手を傷つけることがあるならば一生モテなくたってイイ!!」と(今にして思えば)大見得切って柏駅南口で泣き叫んだりしたけれど、今は狸小路で声を大にして泣き叫ぶぞ。「モテたいぃ!!!!!!!」
 
そんでそっから先10年間は2人。
あるだけ喜んでよろしいのかもしれんが、タイプ!イケメン!と言われたことは一度もないブスナメクジだし、当時の彼女とセックスした後の消灯後のベッドで、「林君て暗闇だとイケメンだよね」と言われたこともあるし、アパート階下のアメリカ人女性に「ハヤシ、ブス。アメリカダト10ダンカイチュウ3クライ。」と言われたくらいだから、しっかり卑屈になっているのだ。
 
数えてみたら思ったよりモテていたようだけど、安心してほしい、これの3倍くらいフラれているから。

実録!北海道民の見分け方

先日友人に「将来は東京に出てライターになりたい」と話したところ、「はやしさんのblogレベルならいくらでもいる。身内に媚びた記事にあふれ、第3者からしたらつまらないだろう。ライターで食っていける人間はいったい何割だ?東京に涙の跡を散らして札幌に帰ってくるのが関の山だ」と言われた。(これは愛だ)
どうして"はやし"に"さん"を付けているのか不思議なほどの悪態のつきようだったが、まぁ事実である。
元々友人の誕生日会で手紙を朗読したところ、笑いをとれたことに味を占め、加えて「はやしくんってアメブロやってそうだよね」の鶴の一声で始めたこのブログ。
このゴリゴリの身内媚びの日記を果たして第3者が観たところで、クソほども面白くないだろうことは薄々想像していた。
そして大衆から目をそらすための逃げの一手として、ブログカテゴリを「コスメ」「OL」とし、閾値を下げることで日々のPV数が少ないことに留飲を下げていた。
友人たちには僕だけが知っているすげぇ面白い他人のブログをひた隠しにし、僕のブログだけを見るように促した。
それでも最近は「普通コンプレックス」の記事にあるような意識の変化から、ブログカテゴリを「コスメ」「OL」から「こころ」にシフトチェンジし、内輪ネタを減らしていたけれど・・・。
※ここまでlivedoorblogでのお話

 

ここで、当の友人から「誰にでも笑える『隠れ道民の見分け方』という記事をかいてくれ」とのお題を頂いたので、誰でも笑えるように書いていこうと思う。
こいつは僕の実力を試そうとしている。コノヤロウ。
でも、だって・・・
誰にでも笑えるように・・・・
誰にでも・・・




さて、ここでは北海道在住10年目の僕が、内地に紛れ込んだ悪名高き北海道民をつるし上げる方法を紹介しよう。
運転は危険だし、土着的文化がないし、当たり前のように方言使ってくるしな。

 

「え?これ方言だったの?」

 

とか言われたあかつきにはとうきびで殴り殺そう。




①雪
東京で大雪がニュースになると、謎の北から目線で、「北海道では・・・」と饒舌に語りだしますが、県内総生産額は東京の5分の1、1千人当たりの生産額も東京の半分以下と、
北海道と比べて打撃が違いますからね。
税金名目の除雪費用をその薄っぺらい財布から捻出していたことも忘れ、「このぐらい普通」とか言い出します。
見てください、そいつガリガリじゃありませんか?
メルカリの送料無料(北海道・沖縄・離島を除く)と、プロパンガスの賃貸に住み続けているおかげで金がないんです。
情けで、②に挙げる食べ物をめぐんであげてください。



②食べ物
まずは最寄りの回転寿司に連れて行こう。
するとどうだろう、彼奴は「北海道の回転寿司と全然違う」「ザンギがない」「まずい」と言い出す。
これでリーチ。

 

続いて居酒屋に足を運んでホッケの開きを頼もう。
また始まる「北海道は~」の北から目線。
ビンゴ。これ以上ストレスをためないように、精神衛生上さっさと殺そう。

 

これは皆様に謝罪しなければならないことなのだけど、まじで北海道の寿司やホッケはうまい。
内地の寿司なんて、・・・あっ!!!!やめてっ!!痛いっ!!!



③電車
満員電車に乗せると死ぬ。
まずあいつら電車の概念が汽車で止まってるし。



北の国からの話をしようとすると、「そもそも富良野の発音がぁ~」とイントネーションでキレます。
道民様に言わせると↑富良野↓が正しく、↓富良野↑は間違いらしいです。
どうでもいいですよね。そしてなぜか女の人に多いです。
私の同居人はいつもプリプリして、「イントネーションに馴染めないから見れない」とか言っていますが、
そもそも脳みそのキャパシティが・・・あっ!!!!やめてっ!!痛いっ!!!イオマンテしないで!!



⑤踏み絵
被告人の前に田中義剛大泉洋の写真を並べてどちらか一方を踏ませてみましょう。
田中義剛の写真は見る見るうちに泥まみれになります。
北海道の道路にはよく花畑牧場の生キャラメルが落ちています。



⑥拷問
これは最終手段ですが、縛り付けて花畑牧場の生キャラメルを食べさせれば、大体の人が泣きながら出身地を吐きます。
もう最初からこれでいいじゃん。



これでも吐かないやつはメルカリで北海道へ売り飛ばそう。
送料は落札者持ちにしとけよ!

平成生まれのゴルゴ13

山崎 様

 

お疲れ様です。

お気に入りの席ってありますか?

学校、職場、バイト、電車、バス、飛行機。

 

僕はいつだって一番後ろ(奥)の一番恥じっこが好き。

生まれ持っての上座体質。

 

背中が壁でないと安心できない僕は平成生まれのゴルゴ13

お前の心をスナイプするぜ!俺ブスだけど!

 

教室は一番後ろの窓側だし、バスだって同じ。

 

僕のことを見ているんじゃないかという肥大した自意識がそうさせている。

誰の目にも触れないよう、日陰・多湿の場所にこっそりと根を張りたい。~あの日僕の部屋に生えたキノコのように~

当然である。平日の日中ど真ん中、あたかも図面の作成中に頭を抱えているように見せて、

 

「御奉仕してもいいですか?」

 

などとブログに書き込んでいるのだから。

ばれたことを想像すると肝が冷える。

今回はメール画面をポップアウトし、宛名に「山崎様」文頭に「お疲れ様です。」の書き出しにした。

完璧。メールにしか見えない。

しかし2年以上ブログをやって、その投稿9割以上が会社からの更新。

これは会社にとって由々しき事態である。

人の気持ちとか作者の気持ちを考えることが苦手な僕も、さすがに心が痛い。

20万円程度の採用ガチャでリクナビに支払い、月に20万円以上課金しても一向に戦力にならない。

まぁガチャを引くタイミングが悪い。SSRを引きたきゃ春先にひかないと。秋は百選連敗か遅すぎた就活デビューのゴミキャラしか出ないからな。

よかった。俺は悪くないじゃん。

どうぶつえん、どうぶつえん、うみ。

 

おっと話がそれた。

そういう心持で毎日ネットサーフィンをしながら一日を終えているわけだから、みんなの目に触れる席は最悪なんだ。

入口に一番近く、かつ入口に背を向けている席が一番まずい。

しかしながら過去に1度、そういうことがあった。そして今現在も・・・

 

 

大学4年(一度目)の春、研究室に配属された。

橋梁系の構造デザインというかっこよさげな研究室だが、その実、定員割れしたためGPA(成績指標)の低いものがぶち込まれたゴミ捨て場だった。

僕のほかに5人、合計6人の研究室。

僕は配属初日の顔合わせBBQを部活という理由で、ぶっちぎった。

配属3日目くらいに初めて足を運んだ時には、すでにコミュニティができていて、各々自分の席を確保していた。

 

「は、はじめまして林と言います。」

挨拶を済ませて榎本君に案内してもらった。

 

最悪だ・・・入り口に一番近い席。

 

とりあえず席について形だけでも取り繕ってみようと思ったら、椅子が壊れた。

そして電源タップはすべて埋まっていて僕のPCだけつかない。

対面の女はめっちゃ話しかけてくるし。

これでみんなの性格がめちゃくちゃ悪かったら安心して死ねって言えた。

だけどめっちゃいいやつばっかじゃん・・・

榎本なんてすげぇバカですげぇ色黒いんだけど、家でハムスター飼ってんだよ・・・

しかも初体験がタイで買ったレディボーイだしな。

 

「まんこめっちゃあったかかった!!」

 

って。おまえそれケツの穴だから・・・っていうのも野暮。

ホテルついてやっと男だって気づいてもお構いなしだったらしい。

名うての武士じゃん。明鏡止水。

他にも筋肉おじさんとアニオタおじさんと一日中喋ってる女二人がいたけど、やっぱりいいやつだった。

女のうち一人は先輩に卒論書かせてたけどな。

そのまま結婚したし。

 

結局僕は留年してもう一年同じ席で過ごしたけど、後輩たちに馴染めずに無言を貫いて卒業した。

この一年で「おはようございます」と「おつかれさまでした」はずいぶん上手になった。

 

、で、現在が2度目。

僕は今日も職場のおじさんたちの出入りを警戒しながら、「まんこめっちゃあったかかった!」と書き込んでいる。

あったかあったかだよ、あずにゃん・・・

就職してからAlt+Tabキーを押すのがめちゃくちゃに早くなりました。

 

以上、ご査収のほどよろしくお願いいたします。

 

冬になると思い出すこと

2017年12月執筆
 
身内も知り合いも、知り合いの伝手も、何もかもがない北海道に引越してきたのは2009年3月、大学進学を機にしてのことだった。
受験で来て以来、1か月ぶりの雪景色と、吐く息の白さに心躍らせながら、もう溶けかけているシャリシャリの雪の上を、札幌駅から北へ歩いた。
エルムトンネルに差し掛かった時に見えた西の峰々は、千葉にはない雄大さを感じさせたし、きっと北海道大学はあの山まで続いているんだ、と無限のときめきで一杯だった。
おぼろげな記憶を頼りに、契約していたアパートについた僕は、がらんどうの部屋に少々の荷物を広げごろんと寝転がってみた。
何しろリュックと手提げだけで来ていたために、翌日の引っ越し屋さんが来るまでは、せいぜい生きることくらいしかない。

 

あ、爪が伸びている。

 

そう気づいたときには、爪切りをどこに買いに行けばいいかもわからず、また桑園のイオンまで歩いた。
あれから約9年、僕はあのイオンには1度も行っていない。

 

夜になった。さて、テレビもない、携帯もパケ代を増やしたくないし、本も漫画も、ない。
カーテンはない。暖房は明日までつながらない。ご飯屋さんはわからない。コンビニもわからない。
ないないづくし。
寒かった。ほんとに寒かった。僕の気持ちは孤独とときめきで忙しかった。
もってきた寝袋に入って、友人からもらった電気ポットにお湯を沸かし、雪で待ち明かりが反射し、内地よりずいぶん明るい夜を見ながらお湯を飲んだ。

 

ばかだなぁ。と思う。
すぐそこにコンビニがあった。BOOKOFFだってあった。おいしいお好み焼きだってあった。
東西南北、どこに歩いても、5分歩けば何かあったかいものが食べれたし暇も潰せた。
でもね、ホロコーストではないけど、知識って時には罪だよね。
知らない分おそらく一生味わえない気持ちを味わえた。

 

部活の先輩に教わっていろんなご飯屋さんを覚えた。
働くようになって高めの寝具を買った。
寒い日にはココアを飲むようになった。
4年生になって彼女が出来て、いつ家に来てもいいようにと、初めて暖房をつけて生活するようになった。
それからすぐフラれたけどね。
外だってなかなか見なくなった。

 

だんだん変わっていくけど、あの時の新鮮な気持ちは冬が来るたびに思い出すな。

好きな子から母乳が出るということ

好きな異性に振られてタバコを吸い始めたクソださいポンコツのみなさん、こんにちは!
エビバディセイ!!こんにちは!!!!
うわぁくっせぇ~!!
 
大丈夫、僕も同じ手順ですっかり喫煙者ですよ。
どうせ、3markets㈱のセブンスターとかコレサワのたばことか聞いてんだろ!!
僕?僕がフラれたときは奇妙礼太郎の誰かの彼女になりくさってもだよ!
あとおとぎ話のBoys don't cryと敏感少年隊の花咲くこの街で。
極めつけは自分で曲まで作ってるからな!天才!!いやバカだわ。
何が「きみのッ!なーまーえはウ・チュ・ウ・ネ・コッ!」だよ。はぁ。
そしてその後好きな女の子と誤ってセフレになってしまったけど好きと言い出せない曲を書いて、
結婚初夜にフェラチオし(され)ましょうってウェディングソング書いてるからな。死ぬわ。
 
狸小路で行き交う中国人相手にド下ネタの曲弾き語りしてるのボクデスゥ。
あ、10円ありがとアルネ~!
 
 
と、いうわけで、皆さんは片思い中の女の子の母乳を飲んだことがあるでしょうか。
いや、ないこと前提できいてるからな。
当然僕もないのですが、好きな女の子の母乳を飲むって非常に複雑な気持ちだと思うんですがどうでしょうか。
片思い中の女の子から母乳が出るということは、つまりそういうことであり、あんなことやこんなことをした挙句にそういうことになったことが容易に想像できますよね。
ここに好きな子に触れることができる喜びと、もはや自分のものになることはないという悲しみの寄せては返す葛藤を繰り返し、複雑怪奇な感情を抱きながら乳首を探り当てるんじゃないですかね。
たぶんルノワールの絵画のような美しい光景ではなく、まさしく地獄絵図ですよ。
古谷実でもこんなつらいシーン描けないアルヨ。
くぁーーー考えただけで辛い!!!辛いけど飲んでみたい!!!
 
ふぇ~ばいば~い!

午前6時22分京王井の頭線吉祥寺行き

8月17日金曜日、仕事に行きたくありませんの電話を切った後、ADバンを転がして常磐道を東京方面に向けて走った。向かうは下北沢。夕方より始まる左利きの女の子のライブを見に来たのである。
高速料金往復18,000円、ガソリン代往復10,000円、チケット代1D込み3,000円、コインパーキング代2,400円。
ちょろいちょろい。財布は薄く情には厚い、尻は軽いが腰は重い僕だが、あの娘のためならエンヤコラエンヤコラ。いやいや失敬、あの娘のためじゃなくて自分のためだったわ。付き合っていた時からチケット代がゲストだったことなどないが、文句の一つもないよ僕は。好きなバンドが僕の落とした3,000円でダダリオの弦でも張ってくれれば最高じゃん。僕がライブに行くのは左利きの女の子がいるからではなく、バンドが好きだからだよホント。一番後ろで両手をだらんとたらしながら不動の姿勢で見ていたけど、心の底では浮かれていたし、右足だけは踵をうかせてリズムをトレースしていたよ、最高、らぶ。来てよかったわ。
箱打上げおわったら一緒に飲もうなんてメールを15分悩みながら打って、返ってきたメールに歓喜。24:30にライブハウス前にて座って待つ。来てくれてありがと、って、ニッとわらう。来てよかったわ。24:40鳥貴族。普段僕らは無口のくせに飲んだ時はよく話す。左利きの女の子も、バンドのしがらみのない僕と話す時はきっと楽なのだ。バンドの話はほとんどしないよだって話飽きてるだろうし考えつかれているだろうから。
金麦2つください。
ここしばらく毎日お酒飲んでるしダメダメな生活していたけど、一昨日は飲まなかったよえらい?エライぞえらいぞ。すいませんハイボールください。
一緒に住んでいた彼氏と別れたよ。またかよ忙しいなぁ。すいませんハイボールください。
はやしくんとの付き合い始めは全然好きじゃなかったけど、付き合ってからあんなに好きになったのはあとにもさきにもはやしくんだけ。じゃぁなんで付き合い始めたのよ。バンドマンじゃなかったから。楽しいなぁ、楽しいなぁ。すいませんハイボールください。
ペースの落ちてきたハイボールに浮かぶ四角い氷を指でトントンカラカラもてあそびながら、左手でグラスを握ってニコニコ顔ではなす女の子をみつめてその話をうんうんと聞く。そういえば一度うちにきて一緒にご飯を食べたときに、今日なんか違うの気付く?と聞かれて何も答えられなかったことがあった。結局右手でご飯を食べていたというネタばらしをしてもらったのだけれど、なんだかそれを気付けなかったことに今でも後悔していてる。酔った頭でそんなことをまたしても思い出して、今だったらすぐ気づいて笑いあえるのになぁなんて思ったけれど、目の前の左利きの女の子は最後まで左手にグラスを握っていた。
最近めちゃくちゃ最悪なんだよねとバツの悪そうな笑顔をうかべて切り出した左利きの女の子が何をしゃべりたいかなんてすぐわかる。その顔、知っているぞ。ホントに最悪だなぁ。なんて話す前から笑って、いいよ話せよ、という僕は左利きの女の子が僕がちっとも聞きたくないことを話すであろうことは知っていた。それでも話させたのは、左利きの女の子が僕に対して抱いているはやし相手なら何でも話せるような居心地の良さを失ってほしくないからだし、永遠ではない僕らの関係の中で僕が今少しだけ我慢すればもう少しだけ笑ってくれることを知っていたから。左利きの女の子はバイト先の店長にちょっかいをかけてバイトの勤務に便宜を図ってもらっていることやマッチングアプリでであった最初の男とセフレになっていることや今夢中になっている男が近所の居酒屋の社員だから週5で一人で飲みに行っているという話を始めた。自分に興味がない人が好きなだけだろ、どうせ向こうが振り向いたら冷めるくせに。と言ったらそうだよねと笑った。相手はばついちで二人の子持ちだと告白してきたみたいだけど私バツイチが一番好きですと答えたそうだ。いったいどんな顔して話を聞けばいいのかわかんなかったけどとりあえず笑顔が剥がれ落ちないように一生懸命はりつけながらホント最低だなといった。左利きの女の子はそれをきいてなんだか笑っていたから正解。今日の僕は聞き上手。でもね、人の気持ちを考えているのかどうかはわからないけど、自分の気持ちに正直に愚直に生きているところはやっぱり好きだなぁ、変わんねぇな。
すいませーん、ハイボール濃いめください。
幸せにならなくてもいいけど、不幸じゃないならそれでいいよ、とりあえず心と体は健康でいてよというと、それって一番幸せじゃんと言いながらアメスピに火をつけていた。キャスターからアメスピに変えたのはずいぶん前の話だし、僕も知っていたけれど、キャスターの匂いがしてしまったら僕はちょろいから溺れていたろうね。あぶねー。いや、もうておくれ?
おそらくこれから先僕が左利きの女の子の未来にかかわることで、不幸にすることも不幸から引きずり上げることもできるだろうけど、僕という存在が左利きの女の子の慢性的幸せの要因になることはないんだろうなと考えたらすごく悲しくなった。君の未来に僕はいない。
そしてこんな泥沼から抜け出せたらどんなに楽だろうとも思う。でもね、好きだから引きずってるんじゃなくて、引きずってる自分が好きだから好きなんだよって色々な人から何回も言われたけれど、だからなんだよそれがわかってどうしろっていうの?
鳥貴族が閉店時間だというのではやしーもう一軒いこーの声に勢いよく同調して、会計をすませる。余裕余裕、お金余っているからなんていうと、ハッピー便利おじさんだねと言われて体中が溶け出すくらい笑った。
何時だったかは覚えてないけれど外はもう明るくなり始めていた。次のお店は徒歩2分のところにある座れる立ち飲み屋。とかいってカウンター前には椅子がならんで立つスペースがないんだけれども。そのお店は左利きの女の子にとっては馴染みのある店だから、店長のサトウさんといくらかはなす。トリスハイボールとポテトサラダください。実はさ、今日8時半に集合してキャンプにいくんだよねって言われてまた笑う。絶対寝過ごすじゃんちゃんといくよいや寝過ごすじゃんを繰り返す。家に寝袋取りに行かなきゃといいながら左利きの女の子は2杯目のラムハイボールを8分残してカウンターに突っ伏してしまった。こうなるともう起きないよねとサトウさんは困った顔をしたが、僕は起こし方知っていますという。時刻は朝6時7分。肩をゆすってもだめ、無理やり立たせてもまた座る。こういうときは〇〇に遅刻するよと言ってやるとよいのは知っているんだぞ。6時半だよ~キャンプ遅れるよ~と言ってやる。したっけ、いっぱつでおきた。ちょろいもの同士だな。会計は1,900円。ハッピー便利おじさんには痛くもかゆくもないよ。
下北沢駅まで明るいね~朝だね~なんて二人で歩く。こんな時に手なんて繋げたらこの世がひっくり返ってもいいなと思ったけれど、やっぱりやめた。それなのにバイバイまたねでハグして、キャップを後ろ向きにかぶりなおさせ、キスした。ばかだな、僕。左利きの女の子は僕を見てニッと笑った。世界は泰然自若と在り続けて改札はピーンポーンとなっている。なぁんだ本当にひっくり返ればいいのに世界。でもまぁ今日この時までに目の前に広がっていた小さい世界はそれなり、いや一番幸せだったよな。
手を振った後に改札を超えてユラユラと漂う足取りと後姿に、ほんとに宇宙のような女の子だなと思った。結局左利きの女の子は振り帰ることなく、午前6時22分京王井の頭線吉祥寺行きが僕の恋を連れ去った。
帰り道に落とした僕の握りこぶしサイズのゲロに恋心も含まれていたらだいぶ軽くなるかね、と思ったけど依然酒にも恋にも酔ったまんまで足取りは重かったよ。いったい何に酔ってんだか。
※ゲボは自販機で買ったい・ろ・は・すで、このまま僕の恋心も流し(中略)流しました。

学生時代に友達はいましたか?Yes→京都大作戦へ No→夏の魔物へ

夏の魔物へお越しの皆さん、こんにちは。
 
あいみょんコムアイのインタビューを読んだら学生時代はクラスに馴染めず友達がいなかったと書かれていた。コムアイは形ばかりの友達はいたものの、空虚さとつまらなさは感じていたという。
筋少大槻ケンヂ、銀杏の峯田和伸に始まり数々のバンドマンがインタビューや書籍内で学生時代(主に高校時代)に友達がいなかったことを騙っているし、僕の好きなインディーズのバンドマンでも友達がいなかったと公言している人は多い。
 
いや、たぶんそう騙るほとんどの人がおおマジで友達いなかったんだろうけど、絶対ファッションで言っているやつもいるだろうよ。だって憧れのバンドマンが、人の琴線に触れるような歌詞と曲を書いて反体制的な主張していたりリビドーをぶつけていたりしたら、かっけーーーーってなるもんね。バックボーンまで真似したくなったりするよね。僕はなる。
そういうわけで、僕は学生時代に友達がいなくなかったと思い込もうとしたけど、ダメだったわ。いっぱいいたし、友達。
 
友達いないごっこだとしたら、やめませんか?友達だと思っていた人の気持ちはどうなるんですか。今のマイノリティなコミュニティが自分に合っていて最高に楽しいからって、学生時代の友達だった人まで否定するのは違うんじゃないですかね。
友達がいたバンドマン・アーティストはいっぱいいるはずです。ナオトインティライミファンキー加藤ヤバイTシャツ屋さん以外にも、クラスの中心でウェイwを叫んでたやついっぱいいんだろ、先生目つぶってるから手あげろ!
おいコムアイ!!やっぱりお前か!ナードぶってんじゃねえぞ。絶対ジョックだったべや!
 
友達がいようがいまいが、バンドマンに人間性は求めていないので大丈夫です。
ホント、それぞれがおもういい音楽だけを目指してやってください。
本当に友達がいなかったら歌詞とか曲にそのほの暗い本質が滲むだろうから、それでいいじゃん。
ぼくは曲を聴いてそれを判断できているつもりで、それでいて学生時代に友達がいなそうなバンドが好きだな~~。
周囲との関係を良好に進めるために、取り繕うことって絶対あるじゃん。取り繕うことばかり覚えた僕みたいなうんこに対して、友達がいないやつの場合はなんだか言葉に真実味がある気がするし説得力がある。
なんとなく嘘くさいやつって、わかるぞ。
 
仮に勘違いだとしても、裸の王様でいいし、12時過ぎてもシンデレラでいさせてくれよな~