愛想笑い教育講座

諸事情によりブログ名変更。23歳Gカップの美女だと思って読んでください

エネマグラを通してみた光

東京に引っ越して3ヶ月。北風の思いの外寒いことや、終電が札幌市内と同じくらいの時間であること、コンビニの店員に外国人が多いことにももう慣れた。 天気がいいと富士山が見える。瓦屋根の一軒家が立ち並び、軒先にはベンツやBMWが立ち並ぶ。軽自動車は…

供養

文フリに出すつもりで書いたけど、メチャクチャすぎて出せなかったボツ原稿を供養します。成仏しますように。 街角に浮かぶ立ち飲み屋のレバ刺し。いや、 よく見るとそれは赤黒く艶めいた亀頭であり、 ヌラヌラとネオンを反射させていた。 ある年の瀬、すす…

中標津に来ている

仕事の都合で中標津に来ている。今では道東道も釧路まで延伸し、札幌から車で7時間もあれば行けるようになった。田中角栄の日本列島改造論に感謝している。僕が北海道に来た当初は10時間以上かかっていたから。 他府県民には同一県内を7時間かけて移動す…

供養

これは文フリに寄稿するつもりで書いた没原稿である。 ネット環境が充実し、SNSというものが生まれた影響で、手の届かない他人の人生について触れることができるようになった。更にコロナウィルスの蔓延によって映画やドラマなどの巣ごもり需要が増えたこと…

依存・中毒の恐怖

こんにしわっす(こんにちは師走ですね。の意)年の瀬に無職がお送りいたします。まぁ無職と言いつつも実際のところフリーターなのですが、きっとこれはある種の見栄というか、「職を求めてないからこの立場に甘んじているのであって、求めればバチコリ内定の…

心の解放区

Netflixにて「三島由紀夫VS東大全共闘」なるドキュメンタリーを見た。今から50年以上も前に、東大900番教室にて極左の東大全共闘と極右の三島由紀夫が討論会を行った様子を記録した映画である。「極右VS極左」「保守VS革新」と銘打ってもいいのだろうが、ど…

パスカルとセロトニン

「今の幸せを手放すのが怖い」 助手席に座った友人はぽつりと呟いた。 どうやら薬が効いているらしい。 そしてこうも言った。 「今日は空が青くてきれいだな」 まずい、薬が効きすぎている。 彼は二児の父で、外では営業マンとして働いている。 長身で中肉の…

2021年夏

ご無沙汰です。飽きちゃいねぇ、飽きちゃいねぇが書くことがねぇのだ。友人と一夜限りのラジオをやろうと言われているのだけど、エピソードトークもねぇのだよ。これは偏にコロナ禍による弊害といえよう。すすきの刑事(デカ)と呼ばれた学生時代の先輩は、「…

あの日海が見たかった

新川通を車で走ると毎回思い出す。 2009年、大学に入学した僕は入学前健康診断で前後になったZ太と出会った。奇しくも僕が"工学部"と"法学部"の日程を間違え、文系の健康診断に紛れ込んでしまったのだった。チェックシャツ率のあまりの少なさに驚き、聞いて…

銭湯に行こうよ

地獄の沙汰である。 蔓延した湯気で5m先の視界は曖昧。富士の姿も霞んで見える。 全裸で往来する爺の皮膚はひどく垂れ下がり、汗も止まらないようだ。 グツグツと音を立てて揺れる湯に浸かる爺の顔歪み、時に「うぅ~」だとか「あぁ~」だとか呻いている。 …

音楽は魔法ですか?

落ち込んでいる今朝の夢は相当ひどいもので、僕の口臭が"歯を磨いた80歳のおじいさんの口臭と同じ香り"と指摘されるものだった。僕の心の柔らかいところをガシガシと踏みにじるような言葉であるが、「歯を磨いた」と冠するのは"せめて土足ではなくお靴は脱い…

ゴランノスポンサーの提供でお送りします。

世間はコロナだとか新内閣だとかで騒いでいる。内閣総理大臣が変わっても日本の弱気な外交姿勢は変わらないし、結局いつまでたっても北方領土なんて戻ってこないっぴ。何かがあれば「イカンノイヲヒョウメイシマス」 で?言葉の意味するところはわかるけれど…

憧れの職質

ご無沙汰しております。 最近は職場での暇つぶしがyoutubeになっていたために、ブログの更新を怠っておりました。ただいま自宅より更新中でございます。 お元気ですか? 僕の方はというと、アナル周りの湿りが激化している気がします。全部夏のせい。 hey si…

「北の国から」はドキュメンタリーではなかったのだ!!

「北の国から」は共感性を試されるフィクションドラマだったのだ。 僕はDVDBOXを所持するほどの「北の国から」フリークである。22年にも及ぶ壮大なドキュメンタリーである「北の国から」をスガワラにも目撃してほしいと、数日前から一緒に鑑賞していた。こ…

ピピーッ!オフサイド!!

すっかり令和2年である。皆さん、今年もよろしくお願い申し上げます。オフサイド林です。 1月、例年で言えば冬真っ只中といったところであろう。 冬は街が明るくなるし、静寂が飽和する。外で吸うたばこはやけに美味しいし、銭湯の暖簾を出て吸うキャスター…

ポエム

自分の言葉を持っている人が好きだ。耳の上っ面を撫ぜるような優しく消えてしまう言葉ではなくて、4尺玉がドカンと打ちあがった時のような体を震わせる、肉薄した言葉。先達が作ったどんな便利な言葉よりも、感情からダイレクトに出た言葉。文法なんて目茶苦…

童貞じゃないから女の子と話せない

僕は女友達はいらない。 いや、そもそも女性と友達関係になれないことが多いのだが、それは友達になる前に「抱きたい!」が先行し、下心を見せてしまうからだ。 そして抱くためには腰に手を当ててエスプレッソのコーヒーを啜ってみたり、理解がある男のふり…

Victory Roadをうたいたい

ご無沙汰しております。 言い訳から始まり恐縮なのですが、測量会社での現場仕事に忙しく、更新する暇がなかったのです。 もちろんブログの更新は趣味なのですが、数人の読者に向けてウケるか滑るかもわからない一か八かのブログ記事を発信することは、毎回…

Hey siri !! 湿ってる??

肛門が湿っているのだ。穏やかに。じっとりと周辺にまとった水分は、僕のアスホールに繁茂した毛によって熱帯雨林の装いを醸し、相応の湿度をもってもやもやと立ち込めている。果たして汗なのだろうが、この夏に続く猛暑のせいではない。なぜなら冬でも湿っ…

49歳じゃねぇから!!

29歳である。 いつの間にやら28歳を飛び越えて29歳になっていた。 変なの。 僕はずっと10代だと思っていたし、ずっと20代だと思っているのだけど、どうやら時の流れというものはみんなに平等に訪れるものらしい。 来年からは30歳だよ、とよく言われる。 だっ…

これからのてんかい

令和元年6月1日、有休消化も終わり、晴れて真性のニートとなりました。 酸素を消費して二酸化炭素を出すだけの浮遊体。 もう社会に足は付けられないんじゃないかと心底思う。 曲がりなりにも責任感のあった僕は、会社に遅刻することもズル休みすることも無か…

僕を蟻にしてください。

夜ごはんの麻婆豆腐をうまいうまい言いながらスガワラと箸でつついていた。 テレビをつけたら蟻博士がアマゾンを歩き回って様々な蟻の解説をしている。 どうやらそのシロアリは、数多くの働きアリたちがトンネルを作るらしい。 スガワラはその様子をほうほう…

なやみ

どうやったって歌詞が書けなくて思い悩んでいる。味噌も糞もない交ぜにしたようなコトバの切れ端だけがメモ帳に積み重なっていき、一向に文章にすることができない。これって別に今に始まったことじゃなくてさ、昔っから真理だったり心情だったりを語ろうと…

踊ってばかりの国

もう10年来「踊ってばかりの国」というバンドが好きで好きでたまらないのです。ボーカルの下津君を含めてギターが3人とベース、ドラムという編成のバンド。メンバー編成を繰り返して、オリジナルメンバーは下津君のみ。一時期は全員ロン毛で全員ガリガリ、サ…

工場とセンチメンタル

日に6回コーヒーを淹れる。 淹れると言っても、バリスタマシンのボタンを2回ほどポチっと押してやれば、安い粉から安い味のコーヒーが自動的に染み出てくるのだが。 1回目は起動、2回目は抽出。 僕の勤務する会社は空気の底だから、ため息がどんどん満ちてい…

ガンダーラをお探しですか?

赤黒く艶めいた亀頭がヌラヌラとネオンを反射し、こちらの視線を手招きする。 立ち飲み屋のレバ刺し然として。 年の瀬、欲望に渦巻くネオンの街、すすきの 肌を突く寒の戻りに、酒臭い口で「さみぃ、死ぬ」と戯言を吐きながら僕ら4人は南3条西3丁目の地を踏…

支社長になりませんか?

右手に持ったマウスをバコバコ叩くのをやめて、その手でピロロロと鳴る内線をとった。 内線番号は「110」、会長からの内線である。 ちなみに社長は「119」。 なんだって緊急性の高さを意識させる内線番号にしているのか。 0.01mmも笑えない冗談はやめてほし…

CUBE二乗るな

皆さんご存知の通り僕はCUBEが嫌いだ。 映画のCUBEじゃなくて車のほう。 矩形のくせに角のないあのフォルム、ヤンキーのくせにタバコを吸わない、ヤリマンのくせにやらせてくれないような、本質を見失ったかわいいの地位を目指してるあの感じ。 僕のジムニー…

再現VTRはやめてくれ

僕はテレビの再現VTRたるものに弱い。あれを見ると体中が火照りを覚え、こっぱずかしさで頭から布団をかぶりたくなるのだ。どんなに偉人の役を務めようと、凶悪な犯罪者を演じようと、その実、日雇いでその日暮らしをする、零細芸能事務所所属のタレントであ…

ゆらゆら帝国を好きな男の子になりたかった

春、教室窓際の中列に耳にイヤホンをブッ差して机に突っ伏す男が一人。うつろ気な表情は怠惰な日常に嫌気がさし、鬱屈した感情が渦を巻いていることを示していた。ギャーギャー騒ぐ同級生にしり目もくれず、およそ休み時間の喧騒に似つかわしくないノイズバ…