愛想笑い教育講座

諸事情によりブログ名変更。23歳Gカップの美女だと思って読んでください

支社長になりませんか?

右手に持ったマウスをバコバコ叩くのをやめて、その手でピロロロと鳴る内線をとった。
内線番号は「110」、会長からの内線である。
ちなみに社長は「119」。
なんだって緊急性の高さを意識させる内線番号にしているのか。
0.01mmも笑えない冗談はやめてほしいものだ。

 

「はやしです」

 

ぶっきらぼうに話せば、

 

「今会長室に来れるか?」

 

とのこと。僕たち下っ端には拒否権などない。「行きます」の答えは予定調和。運命。サダメ。



10月に200時間残業を達成し、心と体の消耗に強い危機感を覚えた僕は、部署長に退職を願い出ていて、それが会長に伝わっていることは知っていた。
きっとその話だろう。
あるいは、会社から課された「将来の夢」という800字の作文に、600字の空白を作り、挙句に「夢はない」で結んだことに対する説教なのか。
前者であれば正直に話そう。
まぁ後者だとしてもしても、割と贔屓されている僕にとってはいくらでもかわしようがある。



会長室のドアをノックして入室する。
会長の合図でそれなりに高そうな革張りのソファに腰を掛けるなり、話は始まった。

 

ミャンマーに支社を出す。3年やってみないか?日本人技術者はお前ひとり。つまるところミャンマー支社長。」

 

ひえぇぇぇ!!!!!!ばかである。
入社5年目、役職・資格無しのペーペーになんたる重責。
はははん、僕がやめたいとの意向を知って、前々から僕が志望していた海外勤務の実現に腰を上げたのか。
だがな、時すでに遅し。お前はもう、死んでいる。

 

大体、昨年インドネシアに出向する話が合って、いよいよ実現するという時にすべて白紙にかえしたのはあなたではないか。
辞めると意思表明した今になって、何をおっしゃる。
怒髪、天をつかんとばかりに怒りが昂るが、これは大人の話し合い。
曲がりなりにもお世話になった人のネゴを我が蹄で蹴散らすわけにもいくまい。
ここは怒発を撫でつけて「え、あ、はい・・・。え?あ・・・・・」と静かなる怒りをぶつけるにとどめる。

 

そこから始まる会長の攻撃はすごかった。
熱意と行動力をもって年商30億の会社に育ててきた人だ。
せっかくやめることを決意した僕の脆弱で10代の女子高生なみにセンシティブなハートが、どう動くのが心配であった。

 

「お前が辞めるということは部長から聞いた。俺が土下座をすれば辞めないというのであれば、俺はこの場で土下座する」
「お前は会社を背負って立つ人間。だから海外で経験を積んでプロの技術者になってほしい。プロの技術者はすごいぞ。プロだからな!!!!」

 

と口角に泡のようなものをためながら、理解不能の言語でまくしたてる会長を見ながら、

 



「あ、辞めよ」

 

と思った。
さ、退職届書こ。

CUBE二乗るな

皆さんご存知の通り僕はCUBEが嫌いだ。
映画のCUBEじゃなくて車のほう。
矩形のくせに角のないあのフォルム、ヤンキーのくせにタバコを吸わない、ヤリマンのくせにやらせてくれないような、本質を見失ったかわいいの地位を目指してるあの感じ。
僕のジムニーの方がよっぽどCUBEである。
いや、CUBEに親が殺されたとかじゃないんだけど、バイクに乗っているときにCUBEに幅寄せされたことあるしな。
そして明日はクリスマスイブ、ラブホテルの駐車場にはCUBEが集うので、余計な心配かもわかりませんがみなさん近寄らないようにしてください。
君子危うきに近寄らず。今夜は危険予知の一環としてCUBE乗りの見分け方を教えておこう。
冬道講習よりよっぽど大事。
 
①大学生の男か20代後半の独身女
ウェイウェイ系男子大学生(ラクロス部)がCUBEの中にギュウギュウに詰まってるのって容易に想像できますよね。
20年前に発売されてれば、間違いなく妻夫木聡が上海ハニー歌いながら大学生の友達と旅行していたでしょうね。
なぁにがオレンジデイズですか!!!
こちとらスケベ心拗らせたピンクデイズからのホワイトデイズの大学生活でしたよwwwwウェイww
20代後半独身女のCUBE乗りも多いんですよ。
こいつらは細道をすれ違う時に決まってブレーキを踏まない。
ゆずってもお礼をしない。
 
B型かA
僕の苦手な人、嫌いな人って大体B型なんですよね。
B型で好きな人もいっぱいいるけど、嫌いな人はB型。
いや、これはマジで当たります。
占いとか信じないけど、構えてしまうから仲良くなる前に血液型は聞かないようにしています。
で、職場のCUBE乗りの知り合いに聞いたらA型でした。
もう日本人の6割が合致しますね。雑すぎ。
 
③割と会話が盛り上がっていたのに急に真顔で「いや、それはない」ていうタイプのボケをかましちゃう人
いや、これはありますって。
こういうリアクションに困る奴ってどう対応するのが正解なんですかね。
僕は心の中で「ポマード」と3回唱えています。
ほんと、やっている人いたら全然面白くないからやめた方がいいですよ。
 
RADWIMPS好きなやつ
これは本当の話なんですけど、以前下手稲通りと新道のぶつかる交差点の前で信号待ちの最中に、CUBE乗りと隣同士になったことがあるのです。
僕はbluetoothっていう最新のテクノロジイでカーステレオから、はっぴいえんどだのなんだのを聞いていたわけなのですが、突如として割り込んでくる前々前世。お前の前世なんて全く興味ないから、僕の一番ビューティフルなはいからはくちを盗まないで欲しい。
いっその事喘ぎ界の谷川俊太郎こと、鈴村あいりのハートに訴える喘ぎを聞かせてあげようかとも思いましたが、それも勿体無い。
僕の職場のCUBE乗りの同僚もRADWIMPS好きだしね。
 
 
さて、本日の手抜き記事はいかがでしたでしょうか。
 
3つ当てはまればCUBE予備群。次の車はCUBEか、あるいは納車待ちだから気をつけろ。
5つ当てはまればロン。お前はCUBE乗りです。
え?乗ってないって?乗れよ。

再現VTRはやめてくれ

僕はテレビの再現VTRたるものに弱い。
あれを見ると体中が火照りを覚え、こっぱずかしさで頭から布団をかぶりたくなるのだ。
どんなに偉人の役を務めようと、凶悪な犯罪者を演じようと、その実、日雇いでその日暮らしをする、零細芸能事務所所属のタレントであることを想像してしまうからだ。

但し、あくまでもこれは自らの下賤な考察と、的外れな想像に自分の首を絞めているよ。というお話であり、再現VTRの役者を蔑む意図はないことを理解してほしい。

だから例えば再現VTR内でお金を大量に寄付しているシーンだとか、お金を粗末に扱っているシーンなんかを見てしまうと、

「あぁ、この人たちにとって喉から手が出るほど欲しいお金だろうになぁ」

などと想像してしまい、冷めた感情に侵されてしまう。

「カット!」の声とともにいからせた肩をダランとおろし、相部屋の楽屋へと向かう
高飛車に手元を従えて闊歩する老獪の名将軍も、テレビのフレームから出てしまえばアルバイトをしながら妻と一人息子の生活を支えている。
唯一のご褒美はテレビ出演が決まった日の帰り道に、最寄りのファミリーマートで買うストロングゼロなのだ。
くしゃくしゃの給与明細には総支給額"7万"と都内ではとてもやっていけない給料。
妻の顔の皺ももう増えるところがなくなり、あとは深さを刻むのみといったような歳。
散々苦労をかけたな、日夜のクリーニング工場のお勤めも本当に体にこたえているだろう。
これがこの前の現場のように「ハッハッハッ!金か、欲しけりゃくれてやろうぞ!!」と札束でケツを拭ってポイとやるような生活ができていたら、どんなもんだったのだろうか。
はぁ、煙草も値上がり値上がり、灰皿に落ちたわかばの吸い殻はどれもフィルターまで焼け焦げている。
きっと僕の心も同じ。
役者を目指して火のついた心は、もう燃えちゃいけないはずの有毒なところまで焦げ付いてきた。
いっそ、いっそ、僕なんて・・・

ここまで想像してはもうダメ。
空想上の真っ黒な煙草のフィルター、真っ赤な家計簿は僕の感情移入を阻害し、僕のメンタルの真皮をバカスカ破ってくる。
頭の中に浮かんだこの煙草のようにはなるまいと、僕はアイコスを吸いました。

アイコスにすればにおいも少ないし、フィルターは焦げ付かないよ。

まずいから二度と吸わないけど。

ゆらゆら帝国を好きな男の子になりたかった

春、教室窓際の中列に耳にイヤホンをブッ差して机に突っ伏す男が一人。
うつろ気な表情は怠惰な日常に嫌気がさし、鬱屈した感情が渦を巻いていることを示していた。
ギャーギャー騒ぐ同級生にしり目もくれず、およそ休み時間の喧騒に似つかわしくないノイズバンドのシャカシャカが、誰の耳にもとどまることなくただそこに浮かぶ。
そして実家である電気屋の2階の自室にこもって夜半に頭脳警察を大音量で流して、弾けもしないsquierのストラトキャスターで当てふりするのだ。
別段、大槻ケンヂのパロディ小説を書こうってわけじゃない。

僕は本気でこうなりたかった。
形容しがたい各方面への怒りをはらんで悩みつくす青春を送りたかったと悩んでいるのだ。
ないものねだりの堂々巡り。
終わりかけの青春時代にその事実に気づいたけれど、慌てて聞いたハナタラシもばちかぶりも結局僕の味方をしなかったし、
太宰治の小説も中島らものコラムも、ある第3者の人生を懇切丁寧に描写してくれただけで、僕を投影してくれることはなかった。
結局何者にもなれない僕は幽霊のように青春時代を探している。

やや堅めの父はきっと己の人生に反旗を翻し始めた次男に憂いを抱くだろうが、ナンノソノ。
ワハハ、杞憂に終わらせてやろう。
わしゃ退職して机の上に突っ伏して、イヤホン耳にぶっ差してゆらゆら帝国で考え中じゃい!!
貴様らは尻の穴にディルドでもぶっ差して千の風にでもなってろ!
あばよお前ら!

 

川谷絵音を徹底的に糾弾しよう

僕は関西弁を話す奴と人の話を聞かないやつが大嫌いである。
しかし、川谷絵音というミュージシャンが一番嫌い。
別段、不倫だのベッキーだのロマンスがありあまるだのはどうでもいい。
僕はしばらくはこの憎しみから卒業できない。
卒論なんて受け取ってやんねぇから。
不撓不屈の宣戦布告である。
恨むべくは川谷絵音、お前以外お前じゃないのだ!!

 

ぼかぁ2年前より懲りずにバンドマンヘアーにしている。
これは己の趣味嗜好なので、お前らの言う似合ってないとかきもいだとかどうでもいい。
そう、みんな大嫌いなマッシュ(っぽいやつ)である。
しかもパーマなんてあてちゃって。

 

(ちなみに僕は美容室に行っても、「マッシュにしてください」とは言わない。
不愛想に右手でピースを作り、「2センチ程度切ってください」とつぶやくのみだ。
そして髪型の話をしても、自身の髪型がマッシュを模したものだとは決して主張しない。
だって、マッシュって言葉がおしゃれマンっぽくて恥ずかしいんだもんね!!!)

 

この2年間髪型はマッシュで安定しているのだが、それ以前は大変だった。
親が美容師だとか、理髪に興味があるだとかの友人に、公然猥褻カットだのテクノカットだのとやりたい放題やられていた。
「しばらく髪は切らない、放置してくれ」と頼んだところで、「髪伸びたんじゃない?」「そろそろ切ったほうがいいよ」とあたかも厚意のごとく忍び寄り、我が肉体の一部にハサミを突き立てようとするのだ。
事実、耳から血を出したこともあれば、もみあげのすべてを東川町の大地にまき散らしたこともある。
だもんで、友人に切ってもらっていた数年間の後に行った美容室でのプロの腕前に感動し、僕はマッシュが似合うのだと夢見ているのだ。タイ米輪郭の我がフェイスには、タイ米度に拍車をかけるスポーツ刈りよりも、丸顔に錯覚させるのに十分なマッシュが似合う。

 

ところがだ、サブカルチャーに傾倒せずにいたスポーツマン時代の僕しか知らないやつらは、久々に顔を合わせる度に口をそろえて言う。

 

ゲスの極み乙女。ベッキーの人に似てるね」と。

 

似てねぇ。
サブカルチャー業界にごまんと蔓延るマッシュから、揃いも揃って川谷絵音をチョイスするのやめてもらえませんかね。
しかもこの言い方だと、ベッキーゲスの極み乙女。のメンバーみたいじゃないですか。
こちとらな、あのアゴ無しアデノイド顔貌不倫おじさんとは違って、この人より長めのアゴ一本でやってんだよ!
アゴディルドやってとか言われても「ヴィー!!!!!ヴィヴィヴィーーーーー!!!!!!」とかやってんだわ。
ドラムのキックペダルでアゴガンガン叩いて直そうとしたこともあるけれど、29年付き合ってきたのよこの顎と。
だからな、断じて似ていない。
元彼女に散々ブスと罵られたワシでもあそこまでブスじゃないわい!!!!コノ!!!
この一ヶ月で10回は言われているからな。
わかったか福岡のガールズバーにいためちゃくちゃ松山千春の物まねがうまい沖永良部出身のお前!!
俺はブスじゃねぇ。いいか、俺はブスじゃねぇ!

 

サブカルチャーを遠巻きに見ているマジョリティーからすれば、マッシュとは即ち川谷絵音なのだ。
川谷絵音はすごい人だ。バンドでもってあれだけ大成するなんて、ものすごい音楽的素養の持ち主なんだろう。
楽曲はまったくもって好みではないのだが、多分めちゃくちゃすごい人なんだろうことは理解している。顔はブスだけど。
その顔の部分に似ているということは大変に心外であり、僕の人権の侵害である。
日陰者のサブカルチャー界隈から、ベッキーと不倫という最悪の悪手によって日向に咲きやがって!!!お前にこの憎しみの卒業証書はあげないよ。髪型を坊主にするまでは。

 

ただ実際は、あれだけ売れて、いろんな意味で名を馳せている以上、僕の方が折れて髪型を変更することでしか、ハヤシ=川谷絵音の図式を回避し得ないのだ。
しかたねぇ、せめて前髪だけでも短くするぞ~

 

・・・・

 

・・・・・

 

・・・・・・

mig


へい!二丁拳銃じゃねぇか!!

僕が関根勤だったころ

結局才能に愛されなかったのだ。
いくら努力しようが限界はある。
何にしたってめきめき上達するような才能ボーイであったならば、努力することだって楽しいのである。

神は僕に何の才能も与えなかったから、誰にでもできる類の技術職に僕を置いた。 
いや、花さか天使テンテンくん的に考えれば、何らかの才能があるのかもしれないが。 僕の頭に咲く才能の花は、あるいは炊飯器にカビを繁殖させるものだったり、アレルギーの才能だったり、乾燥肌の才能なのかもしれない。
だから僕は、僕の興味の範疇に才能を与えなかった神様に文句を言うわけだ。 
神様と目を合わす瞬間というのはなかなか緊張することが多いけれど、こういう時は楽。 
全部、神様のせいだ。

そんなわけで、先の北海道の地震のおかげで馬車馬のように働いている。 
今日東京で行われている友達の結婚パーティーに参加予定だったのに、3万円の航空券をドブに捨てて日給にして1万と少しの仕事をしているのだ。
心に悪いぜ、ホント。

こういう調子なのでめちゃくちゃに疲れて眠るわけだけど、この前、関根勤の夢をみた。 
リアルな羽が生えた関根勤が、地に足をつけて手をたたいて、音もたてずに笑っていた。
飛べよ。

でもなんだって関根勤なんだろう。 確かに僕は中学生時代に関根勤にあこがれていた。 
正確に言えば関根勤の笑い方にあこがれていた。
あの大口を開けて手をBPM20でたたくあの笑い方が本当に楽しそうで、笑わせている側はさぞ愉快だろうなと、必死に体得したもんだ。 
だもんで、中学、高校と僕は関根勤だったわけだが、僕の関根勤時代は終わりを告げるのだ。

高校時代、部活帰りの柏駅南口ローソンにて友人とショッピングを楽しんでいたところ、友人が笑わせてくる。 
僕は条件反射的に反応して関根勤モードに入ったところ、口に舞い込む一匹の蛾。
異常に気付いた僕は林に戻って慌てて吐き出すが、ふんだんに鱗粉を撒いて行った蛾。 
唾液にまみれた蛾は勢い良く地面にたたきつけれれたものの、何事もなかったように去っていった。
洗面所でうがいを繰り返す蛾、不快感と鳥肌はぬぐえなかった。 

この出来事は僕から関根勤を奪った。 
別に懐かしくとも何ともないし、戻ってきてほしいとも思わないけど、深層心理はそういうことになっているんだな。 
むしろ久々に会った関根勤に苛立ちを覚えたね。
夢くらいいいもん見させろよ。
大体、なんでフルネームで呼ばないとしっくりこないんですかね、関根勤って。
関根でもなければ、勤でもない。関根勤なのだ。

ホント、みんな何言っているのかわかんないだろうけど、大丈夫。 僕も全然意味わかんねぇよ。

こんなブログを書かなければ僕は15分早く帰れるってのに、何やってんだか。 

全部、関根勤のせいだ。

祖父とのランデブー

相変わらず親知らずを抜いた穴がズキズキと痛み、冷たい飲み物を飲んでも形容しがたい痛みが右頬周辺をほとばしる。 あの親知らずは果たして僕にとってなくてはならないものだったのではないかと思案を巡らすが、答えなんて出るはずもなく。 時折ご飯粒や麺類が穴におさまることがあるので、これは取り除いてやらねばならない。 つまようじも歯ブラシも歯茎をガシガシやるのが怖くて使えないため、うがいが欠かせないのだ。 うがいといっても目の前の飲み物を口に流し込んだら、グシュグシュとやって飲み込む。 牛乳でもお茶でも何でもござれ。 こうなると祖父、シュンジを思い出す。 島根にある実家を訪れると、いつもシュンジはニコニコと出迎えてくれた。 口数は少ないが威圧感などはなく、ニコニコニコニコ常に口角をあげているのだ。 夕食、決まってシュンジはチーズ一切れを食べ、ウィスキーをツーフィンガーだけ飲む。 少しずつ少しずつ嗜んで、食事の終わりとちょうど同じタイミングでウィスキーのグラスを渇かす。 そして冷蔵庫からお茶を取り出したらば、誰がいようとお構いなしにグシュグシュやって飲み込む。 シズコはいつもいつも「みっともない」と言うが、言葉に力が入っていないよ、ばあちゃん。 きっと数十年同じことを繰り返してきたんだろう、これはこれで、ほほえましい。 そんなシュンジは7年前の大晦日に大往生を遂げている。 前年にシズコが死んでから施設に入っていたが、正月だけは、と自宅に帰ったらそのまま眠るように死んだそうだ。 だから僕はこの親知らずの穴に詰まった食べ物を、飲み物でグシュグシュやっているときには少しだけシュンジを感じることができるのだ。 シュンジが死んで以来心にポッカリと空いた穴は、皮肉にも親知らずの穴が埋めてくれる。 んなわけあるか!!!!