愛想笑い教育講座

諸事情によりブログ名変更。23歳Gカップの美女だと思って読んでください

東京は夢の墓場だ

僕はもはやブログのアクセス数の奴隷になっている。

 

何かにとりつかれたように書いた記事のアクセス数を確認し、その良し悪しに一喜一憂するのだ。
いや、このブログのアクセス数を見るたびに憂い、奥歯に血をにじませている。

 

ほれ、笑ってくれ!今月のPV数だ!!


livedoor



ライターになりたいと所望し、まずはブログで結果を出すと誓ったこの3年、あんまりじゃないか!!
いや待てよ、更新頻度が足りなくて忘れ去られてしまうのだと、更新ペースを上げた3か月前!
僕の文章は悪くない、それなりに読めるものを書いているはずだと、身内におもねた記事がいけないと、あらゆる人に読めるように構成を見直した2か月前!
結局結果が出なかったために、livedoor利用者の民度の低さに責任を転嫁し、「パンがなければケーキを!」とはてなブログに過去記事を転載し始めた1か月前!

 

ドンっ!!(↓はてなブログ閲覧者数)

はてな
(7月4日からほぼ毎日投稿)

そしてどれもこれも結果が出ずに、露呈された己の記事の低俗さと、文章力の低さについて反省する今日!
そうか、僕がオナ禁している記事なんて誰も読みたくなかったんだ・・・
でもさ、僕が音楽について真面目に、「今日は161倉庫に行ってtoiletのライブをみてきました!音楽最高~!」とかレビューしてる記事見たいんですかね?
もう、打ちひしがれている・・・

 

小樽のビーチから水平線に沈む夕日に、「東京、まってろヨ~好きだ~」と叫んだあの日の僕はまるで道化ではないか!!
それなりの記事を投稿しているうちに、僕のブログに目を付けたB級WEBコンテンツ編集者が寄稿を依頼してくるはずだったのでは???
あるいは、ブログで実績を作ってから、「え~人混み嫌いなんだよな~」とかのたまいつつ、しっかり上京して高円寺の純情商店街を自転車で走るはずだったのでは???
君と別れて僕は石ころになって、蹴っ飛ばされて転がって消える予定だったのに!
東京の街に出てきました。相変わらずわけのわからないこといわせてくれぇ!

 

名詞・・・名刺をくれ・・・俺は出版社の名詞でデュエルするのが夢なんだ・・・




東京タワーってなんでキレイだか知っている?
・・・夢・・・かな。
先達のキラキラ輝いていた夢が、敗れ去った夢の残骸が、うずたかく積まれているからだよ。
すいませぇん!中ジョッキ!

 

東京は夢を食って呼吸している。
形骸化した夢はそこかしこに散らばっているのだ。
あのきらびやかな東京の姿は、人の夢を食って自らのエネルギーとして消化する巨獣東京のかりそめの灯。
あそこの黄緑の光は、やりたいことをやり、充足感にあふれている成功者の光。
あそこの真っ赤な光はな、「やりたかったこと」が「いつの間にかやらされている」現状に、本当にこれでよかったのか、と葛藤している成功者の光。
そこのピンクの光は、・・・ばか、そりゃ、歌舞伎町のネオンだ。

ほら、あっちの灯も、そこの灯も、あ、また消えた。

 

はあちゅう、北条かや、炎上のさせ方を教えてくれ!
とりあえずコンビニの冷凍庫に入ってtwitterに投稿されてきますね。
あ、僕の遺骨は秋田県の一番スカートの短い女子高のトイレに流してください。

肛門の皺の数え方

地球の皆さん、聞こえますか。このブログはちんちんで、スマホをぺちぺちたたいて入力しております。

 

7/20

上司が給与明細を開封して、



「なんじゃこりゃぁぁ!!」



とつぶやいていた。

太陽にほえろかと思った 。

 

7/21

 

君たちは尻の穴の皺を数えたことがあるだろうか。

僕は、 ない。
正確にいえば、「数えようとして、その数が10を数えたときに断念した」だ。
君たち、尻の穴の皺を数える時は、目視派だろうか、盲牌派だろうか。
視覚障碍者はきっと自分の肛門の皺の数を知っている。
普段から点字に触れることで指先が敏感になっているからだ。
はっきり言って、どうでもいい。
尻の穴の皺を数える時は、いい音楽を聴こう。但し、踊ってはいけない。
数字を見失ってしまうからだ。
やっぱり、どうでもいい。

どうでもいいことや、くだらないことの一つも言えないバカには、きっと本当に美しいことや楽しいことなんてわからない。

 

7/22

2年半前にフラれて未だに引きずっている奴に、元カノの写真をSNSで見つけては送信してあげるボランティアをしている。

 

7/23

クリトリスって知ってますか?
触ると濡れるとかキモくないですか?
僕は好きですけど。(28歳 会社員)
 
7/24 

僕は一度死にますが、生まれ変わったらかわいいかわいい女の子になって、鏡を見ながらオナニーをしたいです。(28歳 会社員)

 

7/25

生まれました!

 

 
今日のTENGAちゃん!
 
 

 7/26

姫川ゆうなのAV物色してたんですけど、どうみても芦田愛菜だよなぁ。
表情(顔)はもちろん攻守にバランスの取れたプレイヤースキルが最高だよな。
とりわけ喘ぎ声なんてすばらしくて、思わず「どこの音大卒ですか?」って声出ちゃったもん。
 
7/27
人生1万回目のおならをしました。
 
7/28
ロボットのペッパー君に43歳と言われた。
 
日記はここで途絶えている・・・

無個性が語る個性

家の前にそびえる「ハローワーク」を見つめながら、ぼんやりと就活のことを考えていた。

みんなは就職活動をしたことがあるだろうか。
文系学生は数十社、理系学生は数社~十数社エントリーするのが普通だという。
大学時代に付き合っていた一橋大学の彼女も、十数社から「今回は~お祈り申し上げます。」と物腰柔らかな人格否定(本人談)を受け、泣きながら電話をかけてきていたことを覚えている。
この時すでに「彼女」の頭に「元」という枕がついていたことは忘れてはならない。
必死で慰めて泣き止んだ後に、ヨリを戻すためのネゴと、電話口でのマスターベーションの依頼という、決して一緒くたにすべきでない、きわめて「混ぜるな危険」である両者をない交ぜに持ち掛け、最終的に泣くのは僕というのを数度繰り返したが、函谷関は落城しなかった。
結局その元彼女は同じゼミの「太郎」という帰国子女とくっつくことになったらしい。
これにより、僕は"ヨリを戻したいならマスターベーションを依頼してはならぬ"という世の中の真理を悟ることができた。

 

つい思い出に浸ってしまったが、僕がしたいのは僕の就活の話。
元彼女の経緯もあってか、僕は就職活動そのものに強い嫌悪感を抱き、死んだ目、作られた笑顔、偽りの熱意、誇張したステータス、リクルートスーツ、ポニーテール、ビジネスバッグで「個性」をアピールする烏合の衆にげんなりしていた。金太郎飴に個性があるか?
毛嫌いした就職活動も、経験せずに批判してはいけない。
そうして春、物は試しと民間企業で唯一エントリーした「ホクレン」は1次の集団面接で落ちた。
次に札幌と東京で消防士を受けたが、面接で落ちた。

 

そういえば、学生時代にバイトの面接で7連敗したことがある。
ここにその理由を振り返ってみよう。

 

ミスタードーナツ→音信不通
②人手の足りない早朝コンビニ→ラグビー部のくせに暗いね
③先輩の伝手のピザデリバリー→事故りそう。信用できない。(面接中にバイト様にタバコの煙を吹き付けられる)
④後輩マネージャーの伝手の居酒屋ふうり→暗い
⑤居酒屋→熱意が足りない
⑥定食屋→ラグビー部はシフトに融通が利かない
スターバックス→不明(倍率60倍!!)

 

なるほど。さすが店長達。見る目がある。
僕みたいなナメクジを採用する企業がどこにあるだろうか。
ホクレンが扱う農作物にナメクジがついても困るし、ナメクジはなんとなく火に弱そう。
リュック姿に目元まで前髪があるナメクジは大変に個性があるものだっただろうが、消防士に個性いらんだろ。バカ。
こういうわけで見事に社会不適合者という悪魔の証明がなされた過去があるわけだが、今では立派に社会に迎合しております。漫画「ワンピース」も「キングダム」も読んでるし。

 

街で見かけても塩をかけないでください。

※潮なら可

我が肛門という名の不落城

別に僕はゲイじゃない、肛門が好きなだけだ。

 

そりゃあ小学生のころ友達とちんちんを触りあったりしたし、
中学校の頃はクニ(僕はクンニとよんでいた)という男の子に「靴下を売って」「ちんちんの写メを頂戴」「学ランの第2ボタンを頂戴」などと言い寄られていたこともあった。
それでも僕の大事な菊門は未だに出る一方であり入った者は誰もいない、難攻不落の函谷関のようなものである。
史実から行けばいずれ函谷関は落城するのだが、僕の菊門に限っては果たしてその行く末は僕にだってわからない。

 

僕の肛門周りはうっすらと湿っている。
真夏の熱帯夜のようなじっとりとした湿気を保ち続けているのだ。
この湿気はどこから湧いてくるものかはわからない。
こんもりと小丘のように盛り上がった括約筋にうっすらと生えるしとしとの毛ケ。
刻み込まれた皺は悠久の時を感じさせ、そこには小川が流れる。
まさしくアマゾンである。熱帯雨林気候だ。



僕の兄はこの肛門を宇宙に例えた(1994年)。
僕がそれに何の興味を抱いていなかったころ、ホームビデオの中の兄(当時7歳)は母(当時38歳)のまわすカメラに向けておもむろに尻の穴を両の手で広げた。否、拡げた。
言うが早いか拡げるが早いか、兄は言った。

 

「見てみて、宇宙!」

 

僕は全の身、略して全身の毛が逆立った。
若干7歳にして己の菊門に宇宙を見出したのだ。
僕には理解することができなかった(未だに理解ができない)。
ただその漠然とした概念というか、感覚、本能的な部分でビビってしまったのだった。
これは哲学だろうか、科学、物理、地理、数学、いや、そのどれでもなかった。
かつてフェルマーがこの問題に挑んだと聞いた。
ノイマンはパソコンで難解なプログラミングを組んだ。
アインシュタインの有名な舌を出した写真は、

 

うんこもれそうなので終わりにします。また。

夏祭りは心の殺人だ

500ml缶をあけた僕は眠りについていたようだ。

 

気付けばジリジリ照らしていた陽は沈み、登米の街は真っ赤に燃えていた。

 

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あと1時間もすればこの街も夕闇に没する。
遠くから聞こえるはずのヒグラシの声は、河川敷の喧騒にかき消され、やがてスピーカーから流れてくる盆踊りの音頭は我が街に祭りの始まりを告げた。
商店街に吊るされた提灯に明かりがともり、「夏祭り」の文字が浮かび上がっている。

 

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もう10年も北海道に住んでいるだろうか。
土着的文化が薄い北海道では、夏祭りというものは極最近に勃興したものであり、地域挙げてのイベントとは成り難い。
いや、確か中島公園北海道神宮あたりでは大きなお祭りがあった気がするが、あれは若者ばかりが集い、従来の信仰や祈りを目的とした祭りの本質とは少し異なる。気がする。
今時そういったものを目的として参加する人はごく少数であるとは思うのだが、ともかく北海道とこちらの祭りは異質な何かを感じる。
そういうわけで、僕を駆り立てたその異質な何かは、10年以上ぶりの祭りへの参加を促した。

 

あの頃僕らは女子と出会うかもしれないという期待感から、ベタベタに整髪料を塗りたくり、目いっぱいのおめかしとしてピコのTシャツなんかを着たらば、夕方6時にカエル公園にて待ち合わせた。
結局女子とはすれ違っても声をかけることなんてできるはずもなくって、流し目でそれをやり過ごし、無為に屋台の前を往来する。
限られたおこずかいを握りしめながら、通りを3往復なんてしちゃってな。

 

「藤野と広瀬が付き合ってるらしいぜ」

 

って。お前それ今更かよ。みんな知ってるぞ。

 

女子グループと一緒にお祭りに行けたところで、結局は男子、女子グループで別れて行動しちゃう。
そりゃそうだよ、10人でお祭りだなんて動きづらいもん。
グループ内で一人だけPHSもってるやつに連絡させて合流したって、まともに会話もできないくせに。



そんなことを思いながら河川敷と商店街をそぞろに往来していた。
ニガミ17才のTシャツとYONEXの半パン、つっかけをはいて、缶ビール片手に。
すれ違う人々は皆カップルか家族連れ、友人同士であった。
笑顔で細めた皆の目には僕の姿は映っていないだろう。
きっと、僕の姿を視認できたのはパトロール中の警備員だけであったと思う。
宵闇に溶け行く河川敷で、二人ならんで夕涼みしている浴衣姿のカップルは川下の灯篭流しを見ている。
ここ何日かの日照りで、川の一部は河床が露見して流れを失っている。
灯篭の灯に朧に照らされた川面は、夜が深くなるにつれて色濃く映えてゆき、緩やかにたゆたう。


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「来年も一緒に見れるといいね。」



なんて話声が聞こえてきたら、涙が出てきたかもしれない。
僕の心はいつから濁ってしまったのだろう。
落涙が川面に波紋を作るようなことがあれば、川が濁ってしまうのではないか。
無邪気な笑顔を振りまいて駆けずり回る少年に昔の僕はしっかり重なることができるのに。
汚れちまった悲しみに。

 

歩くのも疲れたころ、ちょうどいい高さの河川堤防に腰かけて涼んでいると、花火が始まった。
ドンドンと打ちあがる花火に合わせて、スマホの画面越しに人々の顔が照らされる。
楽しみ方はそれぞれだって、わかっちゃいるけど物悲しい。

 

僕は花火を途中で切り上げて、家で一人汚い花火を打ち上げる。
金玉はもうパンパン。
準備はいいかな。

 

タマや~~

 

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夏とサガミは自慰を阻害した

容赦なく照り付ける日差しとジイジイとうるさくなく夏の虫。
逃げ水を追いかけて宛てなく走る車中で、お気に入りの音楽でも流せばすっかり夏。
肌に水玉を浮かべて、うだるような暑さに「あぢぃ」とどうにもならない嘆きを呟くまでが様式美。
せめてこの嘆きが暑さのまやかしにでもなればいいのに。
皆さん、夏は好きでしょうか。
10年ぶりの本州の夏に、僕は遊ばれております。

 

今年の4月から宮城県登米市というところに住んでいる。
会社の手配したレオパレスは、サガミオリジナルが設計したようで評判通りの壁の薄さである。
極めて生に近いくしゃみの音が聞こえてくる。
昨今のレオパレスの違法建築問題をうけて、我が家にも秋ごろ立ち入り検査が入る予定だ。

 

前述した酷暑の様相に辟易としながら、エアコンがギンギンに効いた部屋に閉じこもってギンギンのイチモツをしごかんとした昨日の事。
午後2時ごろに黄緑色のパンツを下げ、蝉の幼虫色のふやけたブツを取り出し、目を閉じて右手を添えてやる。
幼虫はノロリと皮から顔を出し始め、羽化を目指す。
蝉の幼虫は蛹を経ずに成虫となることから、不完全変態と呼ばれているが、おや、僕のソレは糸を吐いているし、蛹らしい硬直状態を見せている。
なんのことはない、どうやら僕が完全変態だっただけのことだ。
時折先ほどまで見ていた映画の「グーーーーッドモォーーーニンベトナム!!!」の声が否応なしに反芻されるが、こちらも百戦錬磨。敵ではなかった。

 

しかしだ、窓の外から聞こえてくる祭囃子には参った。
家の目の前の町内会館に山車がやってきて、突如として「ワッショイワッショイ」始めたのだった。

 

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数人の男のワッショイ×4に近隣の住民が呼応するコール&レスポンス形式。
グラグラと揺れる山車では、ドンドコドンドコ太鼓をやっている。
ここが正念場とばかりに必死に右手を動かす僕は、気づけば祭囃子のテンポをトレースしていた。



「ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ!」

 

「モット、モット、モット、モット!!」

 

「アソレソレソレソレ!!」



なんだかこれ、応援されているような、妙な気持ちになってくる。
「モニタリング」という一般人へのドッキリ番組はやらせではなかったのかと思案を巡らせ、カメラを探す。
結局これには我が蛹も退化の一途を辿らざるを得なかった。
蛹は孵ることをを諦め、日の目を浴びかけたところで皮に帰った。
アパートの壁はコンドームと違って薄けりゃいいってもんではない。
そして僕はレオパレスには2度と住まないことを誓うのだ。

 

祭囃子に負けた僕は頭をもたげて冷蔵庫を開けた。
普段のまぬビールを取り出し、切ったばかりの爪でプルタブを掻いてあける。
生きていれば、飲まなきゃやってられないシチュエーションというものがいくつかやってくるものだ。
大切な友人が遠くに行ってしまうとき、大好きなアパートを出ていくとき、付き合っていた彼女が同じゼミの男との浮気を告白してきたとき、部活のレギュラーから外されたとき、そしてうだるような暑さにかりたたれた夏。
カシュッと音を立てた缶ビールは、夏を夏らしく彩る。
子供のころ持っていたサイダーを、ビールに持ち替えて夏を透かして見る。

 

今年もいい夏になるといいなぁ。

 

なんだこれ。

トランクス愛好家

ウミという男がいる。
元々は僕から見て「友人の弟」という出会い方だったが、昨年度までの4年間同じ屋根の下で生活を共にした仲である。
僕の同居人である菅原と3人で毎週末日の出を拝んでいたこともある。
一見落ち着き払っているが、その実中身はただの口下手であるし、シティポップでも嗜んでそうな見た目だが、カラオケでは神聖かまってちゃんの「ロックンロールは鳴り止まないっ」しか歌わない。

 

さて、先日札幌に帰省した際に、見知らぬトランクスがたたんでおいてあった。
普通の男ならドギマギして家人を呼びつけて、取り調べを始めるところだが、わかっている。これはウミのパンツだ。
菅原から、ウミのお泊りを知らされることもあるし、危険な関係を疑う余地すらない二人なので、僕はトランクスを見た時に爆笑してしまった。
男子のパンツ事情は詳しく知らないが、僕の知る限り最近の男はトランクスではなくボクサーパンツをはくもんだ。
かくいう僕もトランクスはもっていない。
それがどういうわけかウミはトランクス信者であり、裸の付き合いでもある僕はウミがボクサーパンツをはいているところを見たことがない。
これでは、犯人はウミ以外ありえないのだ。

 

友人の彼女にトランクスを洗濯させるやつがあるだろうか。
いや、この気のおけない関係が僕たちの安心感を生むのだろうが、よしんばTシャツならまだしも、パンツだなんて!
そして笑いながら「ウミがパンツを洗濯機に突っ込んで帰った」と僕に報告し、洗ってあげる菅原もまたバカである。

 

ウミは来訪時にアポこそとるものの、我が家に上がり込むなり、冷えた味噌汁をおたまから一啜りし、冷蔵庫を開けてビールを取り出して机の上のお菓子をむさぼりだす。
その傍若無人ぶりは、三重の山奥のオオカミに育てられた少しばかり体のいい少年そのものだ。
一連の流れは無駄なくルーティン化され、お菓子をむさぼるまでは僅かな笑みは浮かべるものの一言も発しないのだ。
家庭が違えば、yahoo!知恵袋発言小町に書き込まれている案件である。

 

こんな最悪なニートみたいなウミにも彼女ができた。
ウミは上記のことを律義に彼女に報告し、菅原はウミの彼女から一方的な顰蹙を買っているということをウミが笑いながら話してくれた。



昨日、ウミが我が家に泊まっていった。
ちょうど帰省中だった僕は、昼12時半頃に目が覚めてリビングにトボトボと歩いて向かうと、大学に行くため朝方に帰るはずだったウミが、慌てた様子でご飯を食べていた。
シャワーを浴びたあとなのだろう、上半身裸である。
時間を守るのがへたくそなウミのいつもの光景だ。
僕が夕方仙台についたころに、菅原がヘラヘラ笑いながら電話をかけてきた。

 

「洗濯機を回そうとしたら、洗濯物の下にウミのパンツが隠してあった。」

 

罪悪感は感じているらしい。結構なことだ。