愛想笑い教育講座

諸事情によりブログ名変更。23歳Gカップの美女だと思って読んでください

夏とサガミは自慰を阻害した

容赦なく照り付ける日差しとジイジイとうるさくなく夏の虫。
逃げ水を追いかけて宛てなく走る車中で、お気に入りの音楽でも流せばすっかり夏。
肌に水玉を浮かべて、うだるような暑さに「あぢぃ」とどうにもならない嘆きを呟くまでが様式美。
せめてこの嘆きが暑さのまやかしにでもなればいいのに。
皆さん、夏は好きでしょうか。
10年ぶりの本州の夏に、僕は遊ばれております。

 

今年の4月から宮城県登米市というところに住んでいる。
会社の手配したレオパレスは、サガミオリジナルが設計したようで評判通りの壁の薄さである。
極めて生に近いくしゃみの音が聞こえてくる。
昨今のレオパレスの違法建築問題をうけて、我が家にも秋ごろ立ち入り検査が入る予定だ。

 

前述した酷暑の様相に辟易としながら、エアコンがギンギンに効いた部屋に閉じこもってギンギンのイチモツをしごかんとした昨日の事。
午後2時ごろに黄緑色のパンツを下げ、蝉の幼虫色のふやけたブツを取り出し、目を閉じて右手を添えてやる。
幼虫はノロリと皮から顔を出し始め、羽化を目指す。
蝉の幼虫は蛹を経ずに成虫となることから、不完全変態と呼ばれているが、おや、僕のソレは糸を吐いているし、蛹らしい硬直状態を見せている。
なんのことはない、どうやら僕が完全変態だっただけのことだ。
時折先ほどまで見ていた映画の「グーーーーッドモォーーーニンベトナム!!!」の声が否応なしに反芻されるが、こちらも百戦錬磨。敵ではなかった。

 

しかしだ、窓の外から聞こえてくる祭囃子には参った。
家の目の前の町内会館に山車がやってきて、突如として「ワッショイワッショイ」始めたのだった。

 

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数人の男のワッショイ×4に近隣の住民が呼応するコール&レスポンス形式。
グラグラと揺れる山車では、ドンドコドンドコ太鼓をやっている。
ここが正念場とばかりに必死に右手を動かす僕は、気づけば祭囃子のテンポをトレースしていた。



「ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ!」

 

「モット、モット、モット、モット!!」

 

「アソレソレソレソレ!!」



なんだかこれ、応援されているような、妙な気持ちになってくる。
「モニタリング」という一般人へのドッキリ番組はやらせではなかったのかと思案を巡らせ、カメラを探す。
結局これには我が蛹も退化の一途を辿らざるを得なかった。
蛹は孵ることをを諦め、日の目を浴びかけたところで皮に帰った。
アパートの壁はコンドームと違って薄けりゃいいってもんではない。
そして僕はレオパレスには2度と住まないことを誓うのだ。

 

祭囃子に負けた僕は頭をもたげて冷蔵庫を開けた。
普段のまぬビールを取り出し、切ったばかりの爪でプルタブを掻いてあける。
生きていれば、飲まなきゃやってられないシチュエーションというものがいくつかやってくるものだ。
大切な友人が遠くに行ってしまうとき、大好きなアパートを出ていくとき、付き合っていた彼女が同じゼミの男との浮気を告白してきたとき、部活のレギュラーから外されたとき、そしてうだるような暑さにかりたたれた夏。
カシュッと音を立てた缶ビールは、夏を夏らしく彩る。
子供のころ持っていたサイダーを、ビールに持ち替えて夏を透かして見る。

 

今年もいい夏になるといいなぁ。

 

なんだこれ。