愛想笑い教育講座

諸事情によりブログ名変更。23歳Gカップの美女だと思って読んでください

銭湯に行こうよ

地獄の沙汰である。
蔓延した湯気で5m先の視界は曖昧。富士の姿も霞んで見える。
全裸で往来する爺の皮膚はひどく垂れ下がり、汗も止まらないようだ。
グツグツと音を立てて揺れる湯に浸かる爺の顔歪み、時に「うぅ~」だとか「あぁ~」だとか呻いている。
凡そ95℃の灼熱部屋から出てきたおじさんの背中には、泣く子も黙る立派な龍が舞っている。

 

てめぇこの!その一人用水風呂、いただいた!




暖簾をくぐってガラガラと引き戸を開ける。
ろくに口も利かない番頭に450円を払えばくそみたいな野球中継と極楽浄土が広がる。
サイコーサイコーこの世はサイコー死ぬまで辞められねぇ!
わーい!銭湯だ!

 

ここ1年余り銭湯にはまって、さつよく(札幌公衆浴場商業協同組合)加盟店のスタンプラリーをやっている。
年々銭湯の数は減っていき、2020年4月に全38店舗あったさつよく加盟の銭湯は2店舗が閉業。
今年度のスタンプラリー台紙は全36店舗になっていた。
銭湯の客の高齢化は進むばかりで、銭湯で見かける客はじじいかヤクザばかりなのだ。
(驚くことに学生街ですら若者を見ない!)
こうなっては銭湯文化が衰退の一途を辿ることが目に見えており、我々若い衆が支えていかねばならぬのだ。

 

だいたい、上ノ国町産のブラックシリカってなんですか!?
リウマチに効かない湯舟ってあります!?
ラドン!?超音波!?
え?混浴じゃない!?

 

こうもオカルトチックではyoutubewikipediaでほしい情報を思うままに手に入れてきた、
我々超リアル世代の心を震わせることはできないのだ。

 

まずはhotpepparに掲載するのだ。
今は食べログなんかがあるけど、雑多に情報を入手するにはまだまだ紙媒体の利便性はある。
今時銭湯に行く若者なんて、物好きしかいないわけだから事前に銭湯情報が頭に入っている。
そこでhotpepparの出番だ。
飲み会の場所決めのついでに、銭湯の情報でも入れば「たまには、」なんて気持ちにもなるだろう。
分厚い紙を片手に、昭和然とした番台の前で「hotpepparを見ました。」と叫べば、入湯料は450円から350円に割引だよ!
「え?」とか言われても、それは番頭の耳が遠いだけだからもう一度大きな声で叫べ。

 

そして内装は絵師だとか名乗る連中にやらせよう。
大体入浴中は富士の絵なんて背中にあるわけだし、SNSでバズれば何の絵でもいいんだよ。
女子風呂は刀剣乱舞。男子風呂は・・・To LOVEるがいいな!

 

ブラックシリカなんて誰も信じねぇよ。水素水で湯を沸かせ!
そして月一のイベントではAV女優を浮かべろ!
効能はEDでOK。

 

混浴は・・・犬も食わねぇ婆あすら恥じてこねぇだろ。
それより家族風呂の設置、子連れに優しいキッズ向け浴槽、シャワーの設置。

 

銭湯のテーマソングは今を時めくYOASOBIに依頼するのだが、残念ながら多くの銭湯の営業時間は22時までで夜遊びが不可能となっている。
ここはYUASOBIとしてスペシャルユニットを組んでもらい、テーマソングの「お湯をかける」を流すのだ。

 

いいでしょ。
こんな銭湯だったら行きたくなりませんか?
僕だったら絶対行きません。
どうか"古き良き"銭湯が後世まで続きますように。