愛想笑い教育講座

諸事情によりブログ名変更。23歳Gカップの美女だと思って読んでください

ガンダーラをお探しですか?

赤黒く艶めいた亀頭がヌラヌラとネオンを反射し、こちらの視線を手招きする。

立ち飲み屋のレバ刺し然として。

 


年の瀬、欲望に渦巻くネオンの街、すすきの

肌を突く寒の戻りに、酒臭い口で「さみぃ、死ぬ」と戯言を吐きながら僕ら4人は南3条西3丁目の地を踏んだ。
酒で火照った身体を一生懸命に動かしても、肌の表層から温度が抜けていく。
確かに寒かったのだが、次の楽しみに向かう僕らの足取りは確かであった。
僕らはPLASTIC THEATERにて夜通し行われるDJイベントに向かっていたのだ。

一年の締めくくりに浮足立った雰囲気が街中に漂う。
今夜くらいは、、、そう思ってハメを外して楽しんだ挙句なし崩しにハメてしまおうってか!ははっ!
どこもかしこも人間にまみれ、日中の自尊心や自制心といったタガが外れたように騒ぎ散らかしている。
すれ違う男、酒のにおいを纏う。

南に向かって歩き出したとき、雑居ビルの階段入り口に酒ではなく外套をまとった男を見つけた。
そいつは立ったまま壁によしかかり、ゆらゆらと蠢いたまま通りをボウっと見つめる。
そして外套の隙間から光が漏れている。
竹取物語よろしく、腰のあたりのちょうど一部分だけ光り輝いている。

 

え、、、、ちんぽですか?
ギャリンギャリンにいきり立ったでかめのちんぽですか?


ただ、僕らは翁でも何でもない夜行性の生き物4匹である。
残念ながらお前のかぐや姫を育てることができない。
第一今夜はお月さんが出ているではないか。
そうかお迎えが先かお縄が先かっちゅうわけね。
しかし、この男も日中はワイシャツにネクタイ、背広と、少々の社会性なんぞを着込んで生活しているのだろう。
晦日を前にした最後の金曜とあっては、一年の活動のしめくくりともなろう。
僕らは「あんな寒くてよく勃つね」とかのたまいつつ、彼の健闘を祈念して2度3度と通りを往復してクラブに向かった。
人生2度目の露出狂との遭遇に興奮冷めやらなかったが、向こうも勃っていたし、興奮してくれていただろう。
彼にガンダーラは見つかっただろうか。
吐精でもしてくれたらもっとよかったのに。

拝啓 露出狂、今年もよろしく。